ハコ

この間の入院中、いろんなものを見ました。感じました。考えました。
書こうと思ってはいたけど、書いてなかった徒然。
今、ちょうどパソコンを開いたので
書いておこうと思います。


私が最初に居たベットは、重い病気の患者さんが入るところでした。
ベットに空きがなかったからです。
ナースステーションのすぐ隣で、私以外、誰も入っていませんでした。
ベットが5つくらい並んでいるところに、私ひとり。
音もあまり入ってこず、静かに、時が流れていたように思います・・・。

しかし・・・。
2日の夜中に入院することになって、
目が覚めた3日目の朝。10時頃・・・。

急に、まわりの雰囲気が、慌しくなりました。

急患で、意識が朦朧としてるおじいちゃんが、隣のベットに入ってきたのです。

ナースステーションを、行ったり来たりする看護師。
白衣をはためかせて病室に入ってくる医師たち。

熱でぼんやりした意識の中でも感じられる、緊迫感。

外科医と思われる医師が、こんなことを言いました。
｢この人、肺炎の疑いがあるから・・・、内科の先生にちゃんと診てもらわないと、死ぬよ。｣

・・・・・・・・・。

医師はそう言って、病室を出て行きました・・・。

出て行った後、看護婦は、おろおろするわけでもなく
悪態をついてました。

“白衣の天使”。・・・だなんて、きっとウソです。

おじいちゃんの意識はあるみたいで、うめき声あげてるのに
｢死ぬよ。｣って・・・。

体験学習なんかでは学べない、本当の医療現場を、垣間見た気がします。


そのあと私は病室を移ったので、そのおしいちゃんがどうなったのかは知りません。
無事に、退院できてるといいなぁって思います。




病院に居ると、気力・体力がなくなります。
なんか、全てがどうでもよくなります。
病院に行くのは嫌いじゃないけど、入院は・・・しばらくもういいです。

なんだか、早死にしちゃう気がするから。